松阪地区薬剤師会では11週間の薬局実務実習生を認定実務実習指導薬剤師の資格を有する会員が受け入れています。
松阪地区では、一人の学生に対してグループ(基幹薬局と支援薬局)で協力して指導にあたる体制をとっております。当会の学生実習受入委員会が中心となり、受入施設を概ね指導内容(保険調剤、セルフメディケーション、学校薬剤師、在宅・地域医療等)によりグループ分けをして順次受け入れをおこなっています。
また薬局製剤に関するスポット的な支援実習や、休日夜間応急診療所における薬剤師業務の見学、地域保健・地域医療に関連する行政機関、医薬品卸業者に加え、地域包括関連施設における見学研修、地域住民に対する啓発活動への参加等も実務実習期間中に盛り込み、薬剤師業務に係る様々な体験をしてもらえる様工夫を重ねています。
受入施設の決定にあたっては、病院薬局実務実習東海地区調整機構から県の薬剤師会を通じて依頼があり、当会では学生実習受入委員会で受入基幹薬局を決定し、当該薬局の了承の後、大学と受入基幹薬局との間で契約を結んでいただいております。
認定実務実習指導薬剤師の認定については、必要要件を満たしたうえで、3つの大項目の養成座学研修(平成30年度より内容改訂)と2日間の養成ワークショップ(平成28年度より内容改訂)を受けることが必須となっております。また、薬学教育モデル・コアカリキュラムの改訂に伴って、平成31年度から学習成果基盤型教育(OBE:Outcome-based Education)の考え方に基づいた実務実習が導入されています。
当会は実務実習を受け入れることによって、指導薬剤師自身も学びを得ることができると考えています。また、後輩薬剤師を責任感・使命感を育てていくという意識を会員が持つことも重要だと考えております。